小金井市商工会青年部「第22回KSSちびっこフェスタ」に参加しました
子どもたちがデザイナーに!ポスターづくりのお仕事体験を実施
2026年2月11日に開催された「第22回KSSちびっこフェスタ」(主催:小金井市商工会青年部)に、
Thir.Oneは参加協力企業として出展いたしました。
今回は「デザイナーのお仕事体験」と題し、子どもたちにポスター制作を通じて、デザインの仕事を体験してもらうプログラムを実施しました。
前回のペットボトルラベル作り体験から一歩踏み込み、今回は実際のデザイナーが仕事を進める流れを取り入れた内容に。
単に絵を描いたり、きれいに仕上げたりするだけではなく、「誰に、何を、どのように伝えるか」を考えることを大切にしました。
デザインは、誰かに何かを伝える仕事
私たちが今回の体験で伝えたかったのは、デザインは単に見た目を整える仕事ではない、ということです。
普段、何気なく目にしているポスターやチラシ、商品パッケージにも、それぞれ目的があり、伝えたい相手がいます。
「誰に見てもらいたいのか」
「何を一番伝えたいのか」
「どうすれば興味を持ってもらえるのか」
こうしたことを考えながら形にしていくのが、デザイナーの仕事です。
小学2年生から6年生を対象に、1回40分という限られた時間の中で、実際の仕事に近い制作工程を体験してもらいました。
① お客様の話を聞くことからスタート
今回の体験では、保護者の方に「お客様役」をお願いしました。
子どもたちはデザイナーとして、お客様からポスター制作の依頼を受けるところからスタートしてもらいました。
まずは「お仕事依頼書」を使いながら、どのようなポスターを作りたいのか、ヒアリングを行います。
- 何のポスターを作るのか
- 誰に伝えたいのか
- 一番伝えたいことは何か
- どんな絵や写真を入れたいのか
- どんな雰囲気にしたいのか
など、7つの質問を通じて、お客様の希望を整理していきます。
ここで大切にしたのは、お客様の要望を聞き、その内容を理解すること。
デザイナーは、自分の好きなものを自由に作るだけではありません。お客様の想いや目的を理解し、それを伝わる形にする役割があります。
普段の制作現場でも欠かせないヒアリングの工程を、子どもたちにも体験してもらいました。
② いきなり描かず、まずは考える
お客様から話を聞いた後は、ポスターの構成を考える時間です。
今回は「ポスターづくりサポートシート」を用意し、タイトルやキャッチコピー、イラスト、必要な情報などを、どのように配置するか考えてもらいました。
そして、本番の制作に入る前に「ラフ」と呼ばれる簡単な下書きを作成します。
ラフは、完成した絵を描くためのものではなく、何をどこに配置すれば伝わりやすくなるかを整理するためのものです。
「一番目立たせたい言葉は何だろう?」
「どこに大きな絵を入れたらいいかな?」
こうした問いかけを通じて、子どもたち自身に考えてもらうことを大切にしました。
また、作成したラフはお客様役の保護者に確認してもらいます。
自分が考えたデザインについて説明し、お客様の希望に合っているかを確かめる。
この工程も、実際のデザイン制作ではとても重要な仕事のひとつです。
③ 世界にひとつだけのポスターを制作
お客様からラフの確認をもらったら、いよいよポスターの本制作です。
ヒアリングで聞いた内容や、自分で考えたラフをもとに、色鉛筆やペンを使ってポスターを仕上げていきます。
どんな言葉を大きく見せるか、どんな色を使うか、どこにイラストを配置するか。
同じ「ポスターを作る」という課題でも、考え方や表現方法は一人ひとり異なります。
今回の体験では、上手に絵を描くことよりも、自分なりの理由を持ってデザインすることを大切にしました。
そして最後には、完成したポスターをお客様に見せながら、制作した内容を発表。
「何のポスターを作ったのか」
「一番伝えたいことは何か」
「どこを工夫したのか」
自分の作品について言葉で説明するところまでが、今回のデザイナー体験です。
私たちにとっても、デザインの原点を見つめ直す機会に
今回の体験で特に大切にしたのは、子どもたちの自由な発想を尊重することです。
デザインには、必ずしもひとつの正解があるわけではありません。
同じ依頼を受けても、誰に何を伝えたいのか、どこに注目するのかによって、さまざまな表現が生まれます。
私たちが普段の仕事で行っている「ヒアリング」「企画」「構成」「制作」「確認」という一連の工程も、根底にあるのは相手を理解し、より良い伝え方を考えることです。
今回は、それらを子どもたちにも分かりやすい形に置き換え、実際に体験してもらうプログラムを考えました。
限られた時間の中で、どこまで仕事の本質を伝えられるか。
どのような言葉を使えば、子どもたちが自分で考えられるか。
プログラムを準備する過程は、私たち自身にとっても、日頃の仕事の進め方やデザインに対する考え方を改めて整理する機会となりました。
デザインは、誰かの想いを受け取り、それを誰かに伝わる形にする仕事。
今回の体験を通じて、そんなデザインの面白さや奥深さを少しでも感じてもらえていたら嬉しく思います。
さいごに ― 地域とのつながりを大切に
今回も、このような貴重な機会をいただいた小金井市商工会青年部の皆さま、そしてご参加いただいた子どもたち、保護者の皆さまに心より感謝申し上げます。
地域の企業がそれぞれの専門性を活かし、子どもたちに新しい経験や学びの機会を提供することは、地域に根ざした企業だからこそできる取り組みのひとつだと考えています。
私たちThir.Oneも、日々の制作業務だけでなく、こうした活動を通じて、デザインの可能性や楽しさを地域の皆さまに伝えていきたいと思います。
今後も、地域とのつながりを大切にしながら、クリエイティブの力を活かした活動に取り組んでまいります。