ABOUT

子どもの頃、今にも崩れそうな木造の家で育ちました。
広い庭には使わなくなって長い古ぼけた井戸、
その脇には山椒の木やドクダミが生い茂り、
林檎の木の隣には、鯉のぼりを飾る木製の長いポールと小さなブランコ。
決して豊かとは言えない暮らしでしたが、
自分の感性はそこで豊かに育てられたように思います。
1 日中、穴を掘り続けてトンネルを作って、そこに水を流し、
その穴の中に泥んこまみれになりながら青い空を見上げる。
時には道のど真ん中にあるマンホールにへばりついて穴の中を覗き込んでいました。
今思えば、ちょっと不思議な少年だったのかもしれません。
観察して考え、想像して、自分だけの世界観を創り出していく。
それをカタチにしたり、言語化したり。
今の自分に繋がっている経験をさせてもらったのは、生まれ育った「まち」のおかげ。
そう思えるようになった 30 代半ば。
「まち/地域」「クライアント」「エンドユーザー」
——3 つの関係を繋ぐことができる会社をつくりたい。
色んな立ち位置で、たくさんの視点で寄り添いながら、
クリエイティブの力でサポートをしたい。
育った「まち」に少しでも貢献したい。
そんな情熱で Thir.One を立ち上げました。

ゼロから生み出すクリエイティブも大好きです。
ただ、既存のデザインに＋0.1 のエッセンスを加えながら、
徐々に、徐々に、ブラッシュアップしていく。
「まち」の成長や「見る人」の感覚に合わせて育つことのできるクリエイティブを目指したい。
心の根っこにある想い・原点を大事にしながら、
新しいものを取り入れることを恐れずに、挑戦し続ける制作会社でありたいと思っております。